韓国語の文字であるハングルと発音の関係、母音・子音・パッチムの基本的な発音ルールをまとめました。
ハングルの仕組み
ハングルはアルファベットのように文字そのものが音を表す表音文字で、母音字と子音字を最低1つずつ組み合わせて文字を成します。
従って、それぞれが表す音を覚えれば、基本的にハングルを読み、発音することができるようになります。1文字が1音節を表します。
書き方の例
- 横棒の長い母音字は下に、子音字は上に書きます。
- 縦棒の長い母音字は右側に、子音字は左側に書きます。
- 子音で終わる音節を書き表す場合は、文字の一番下に子音字を書きます。
最初の子音字が表す音を初声、次の母音字が表す音を中声、最後の子音字が表す音を終声と言います。なお、最後の子音字は받침(パッチム)とも呼ばれます。
早速ハングルの母音字、子音字、パッチム、それぞれの発音を確認していくよ!
母音の発音
音のない子音字ㅇを、初声の位置に入れて表記してあります。母音のみを表す場合はこのように書きます。
基本母音
오や우などの発音で唇をすぼめるときは、しっかりと唇を前に突き出そうね!
複合母音
애と에、예と얘、왜と외と웨に出てくる[ɛ]と[e]は、今ではほとんど区別されてないよ!
子音の発音
平音
平音(へいおん)の ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈは語頭以外(2文字目以降)に来ると音が濁ります(「有声音化」)。
語頭に来たときの平音は、ㅅを除いて、少し低い音程で始まるよ!
激音
激音(げきおん)は、 息を強く出して発音します。
平音と違って、高い音程で始まるよ! ㅅや、この後に出てくる濃音も同じだよ。
濃音
濃音(のうおん)は、 息を詰まらせる感じで発音します。
つい息が出て激音になってしまう人は、「ッ」の後に「ガ、ダ、バ、ジャ」のような濁音を言ってみるといいよ!
パッチム
パッチムとは、한국(ハングク= 韓国)のㄴやㄱ、닭(タク= ニワトリ)のㄺのように文字を支えるように付いている子音字のことで、日本語の[ッ]や[ン]に似た音があります。
パッチムとなる子音字は、子音字のうちㄸ、ㅃ、ㅉを除く16 種類と、二つの異なる子音字を左右に組み合わせて表記する11 種類の計27 種類ですが、実際の発音(=終声)はㄱ、ㄴ、ㄷ、ㄹ、ㅁ、ㅂ、ㅇの7種類です。
発音区分
ㄼは、밟다(踏む)など幾つかの単語のときだけ[p]で発音するよ!
発音の仕方
パッチムの発音を아 [a/ ア] との組み合わせで見ていきます。
안は、日本語の「あんど」の[n]よりも舌を前に突き出して、舌先をかむような位置で発音するよ!