「流音化」を学ぶ! 韓国語の発音変化 〜ルールを一つひとつ分かりやすく〜

韓国語を学び始めて、一番最初に訪れる難関は「発音変化」ではないでしょうか?

ハングルの母音と子音を覚えて、早速読んでみよう!と思ったのに、文字通りに読まない単語が多すぎる……。それは、韓国語は表記と発音が一致しない、「発音変化」がたくさん起きているからなのです。

この記事は

  • 初めて「発音変化」を知る方
  • 「発音変化」がなかなか覚えられない方
  • 一通り「発音変化」は学んだけれど実際の会話でスムーズに話せない方

に向けて、「発音変化」のルールを一つひとつ分かりやすく解説していきます。

シリーズの第10弾は、「流音化」と呼ばれる発音変化を学びます。

(発音変化の全容については「総まとめ」の記事を参照)

手をあげているハナタス ハナタス

10回目のこの記事は、「流音化」!

流音化とは

韓国語で流音とはㄹのことで、流音化はㄹの前後にㄴが来ると、ㄴがㄹの発音に変化することを言います。

発音変化の中では比較的かんたんで分かりやすい発音変化です。

신라(新羅)、설날(お正月)のほかに、流音化が起こる単語で日常生活によく登場するもの は次のようなものがあります。

연락(連絡)
편리(便利)
생일날(誕生日)
권력(権力)

ㄴ+ㄹなのに流音化が起きないことがある?!

比較的簡単な発音変化である流音化ですが、一つだけ注意が必要なことがあります。

第9弾で学んだ例外的な鼻音化で、鼻音化が起こる例外的なパターンを思い出してみましょう。

ㄴで終わる2字熟語+ㄹで始まる接尾辞がついた場合
ㄹがㄴに変わる。

と言うものです。これはㄴ+ㄹで流音化が起きそうなものですが、鼻音化が起こるのです。

単語熟語+ㄹで始まる接尾辞実際の発音
판단 判断力판단(判断)+력(力)[판단]
생산 生産量생산(生産)+량(量)[생산]
통신 通信欄통신(通信)+란(欄)[통신]

上記の例は[판달력][생살량][통실란]のように流音化せず、鼻音化する!ということを覚えておいてください。

ネイティブの会話でよく起こる流音化

流音化は単語内だけでなく、単語と単語の間でも起こります。特にネイティブがナチュラルスピードで話すときに自然と流音化しているのを聞くことができます。どのような例があるか見てみましょう。

소금을 넣고 비벼요. 塩を入れて混ぜます。
[소그믈]+[러코]
※助詞〜을(〜を)のㄹパッチムにより、넣고のㄴが流音化。

벌써 군대 갈 나이네요. もう軍隊に行く歳ですね。
[갈]+[라이]
※未来連体形-을のㄹパッチムにより、나이のㄴが流音化。

このように、助詞〜을/를や未来連体形-(으)ㄹの後に、ㄴで始まる語が来たら、発音に注意してみましょう!

いかがですか? 流音化のルールを見ていきました。ルールが明確なので、そこまで難しくないと思います。挙げた単語や表現を中心に慣れていってくださいね!

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