こんにちは。韓国語講師の清水碧(しみずみどり)です。
좋다[조타](良い)のようにㅎパッチムによって激音化が起こることは有名ですが、ㅎパッチムの発音変化は他にもたくさんあります。
この記事ではㅎパッチムの発音変化を一通り学んでいきます。
ㅎパッチムの発音変化
ㅎパッチムによって起こる発音変化には、激音化、濃音化、鼻音化、無音化の4つがあります。
これからㅎパッチムによって起こる発音変化を見ていきますが、その際には二重パッチムでㅎが入っているㄶ、ㅀの場合も見ていきます。
激音化
ㅎパッチムの後ろに激音を持っている平音が来ると、その平音が激音化しますね。具体例を見てみましょう。
二重パッチム(ㄶ、ㅀ)の場合は、左側のㅎでない方の子音を発音し、右側のㅎと後ろに来る平音が合わさって激音化します。
パッチムにㅎが来る場合ではありませんが、激音を持っている平音のパッチムの後ろにㅎが来ると激音化することも確認しておきましょう。
平音のパッチムとㅎが合わさって起こる激音化には2パターンあります。その平音に対応する激音になる場合と代表音が激音化する場合です。
まず、1つの単語内の場合は、その平音に対応する激音になります。
次に単語と単語をまたぐ場合は、代表音が激音化します。代表音とは単語を単独で読んだ場合のパッチムの音のことです。
下の例についてそれぞれ単語を単独で発音すると、옷[옫]、몇[멷]、닭[닥]になり、これらの音が激音化します。
濃音化
ㅎパッチムの後ろにㅅで始まる語尾が来るとㅅが濃音化します。
二重パッチムの場合は左側の子音をパッチムとして発音し、右側のㅎパッチムによって後ろのㅅが濃音化します。
鼻音化
ㅎパッチムの後ろにㄴで始まる語尾が来ると、ㅎが[ㄴ]になります。
無音化
ㅎパッチムの後ろに母音が来るときは、ㅎパッチムが発音されません。
二重パッチム(ㄶ、ㅀ)の場合は、左側の子音をパッチムとして発音し、右側のㅎが無音化するため、結果的に左側の子音が連音化します。
また、二重パッチムの後ろにㄴで始まる語尾が来るときも右側のㅎが無音化します。ㅀの場合はさらに流音化が起きます。
いかがでしたでしょうか? ㅎパッチムの発音変化はたくさんあるので、それぞれ具体例と共に整理して覚えましょう。