こんにちは。韓国語講師の清水碧(しみずみどり)です。
以前「外来語のハングル表記」について学びましたが、これからシリーズで英語由来の外来語の表記の規則を1つずつ学んでいきます。
そして、毎回本編とは別におまけとして、韓国語における外来語の小話も紹介していきます。
外来語の表記の規則
シリーズ1回目のこの記事では、外来語のハングル表記の中でも特徴的な、[f]がㅍになる規則を学習します。
実は[p]もㅍになるので、これも一緒に学びましょう。
[f]と[p]はㅍになる
英語の[f]の音が韓国語ではㅍになることは知っている方が多いと思います。例えば次のような感じです。
これに加えて、英語の[p]の音もㅍになることを確認しておきましょう。具体例を見てみます。
[p]がㅍになるのは直感的に理解しやすいですね。
上の例のように語頭の[p]はㅍになりますが、語末の[p]は
のようにㅂになることがあります。この規則については、また別の記事で学びます。
[f]と[p]が両方ともㅍになるので、2つの区別がつかなくなることがあります。
例えば、fan(ファン)は팬、pen(ペン)は펜なので、母音の違いはありますが、日本語で発音を書くと両方とも「ペン」になります。
파이팅と화이팅はどちらが正しい?
「頑張って」と応援するときに、最近は日本語でも「ファイティン」と言ったりしますね。파이팅と화이팅、どちらも聞きますが、どちらが正しいでしょうか?
「ファイティン」はKoreanとEnglishを合わせてできた、콩글리시(コングリッシュ)です。日本語にも「ワイシャツ」のような日本でできた和製英語がありますが、韓国語式英語、コングリッシュには他に셀카(自撮り、セルカ)、핸드폰(携帯電話)などがあります。
「ファイティン」はコングリッシュですが、そのつづりを英語で書くとするとfightingになります。上で[f]はㅍになることを学びましたね。従って、規則通りだと正しいつづりは파이팅になります。ただし、非標準形ではありますが、화이팅も広く用いられます。
韓国語における外来語の小話
外来語の小話の第1回目は、「昔より増えている韓国語における外来語」について見ていきます。
メディアなどの影響で、昔よりも韓国語における外来語が増えています。例えば次のような感じです。元々は漢字語だったものが、英語由来の外来語に置き換わってきています。
韓国語を長く勉強している方の中には、最初は漢字語の方で覚えた方もいると思います。
정구と테니스のように現在はほぼ外来語に置き換わっているものから、양복と수트のように今は漢字語もまだよく用いるものまで、置き換わりの度合いは単語によってさまざまです。
どのような語彙が外来語に置き換わっているか観察し、外来語が優勢になっているものはそちらにアップデートしていきましょう。
いかがでしたでしょうか? 韓国語を使うときに外来語も上手く使いこなせると一気に洗練された感じになるので、これから一緒に学んでいきましょう^^