러変則の用言を徹底解説! 韓国語の変則活用を学ぶシリーズ

러変則の用言を徹底解説! 韓国語の変則活用を学ぶシリーズ

こんにちは。韓国語講師の清水碧(しみずみどり)です。語幹が르で終わる用言の多くは르変則活用をしますが、ごく一部は러変則活用をします。

この記事では러変則について르変則と比較しながら学んでいきます。

手をあげているハナタス ハナタス

この記事に登場する「아/어語尾」については「総まとめ」の記事を参照してね!

러変則の活用

러変則の用言は、아/어語尾が付くときに、-아/어が-러に変わります。이르다(至る)と푸르다(青い)を例に見てみましょう。

러変則の活用

러変則の用言は4語だけ

러変則は

이르다(至る)
푸르다(青い)
노르다(黄色い)
누르다(黄色い)

4語のみです。

이르다は日本語の「至る」と同じで、목적지에 이르다(目的地に到着する)のような実際に至る、到着するという意味だけでなく、합의에 이르다(合意に至る)のような抽象的な意味もあります。

「黄色い」と言うときは노랗다を使うことが多く、노르다、누르다はあまり用いません。卵の黄身のことを노른자위もしくは노른자と言いますが、ここに登場する노른は노르다から来ています。

辞書形が同じで러変則と르変則があるもの

이르다と누르다は、意味によって、러変則になる場合と르変則になる場合があります。まずは이르다について見ていきましょう。

이르다は「至る」という意味のときは러変則ですが、「言う」という動詞、「早い」という形容詞のときは르変則です。

辞書形品詞活用の種類해요体
이르다
至る
動詞러変則이르러요
至ります
이르다
言う
動詞르変則일러요
言います
이르다
早い
形容詞르変則일러요
早いです

「言う」という意味の이르다はあまりなじみがないように感じるかもしれませんが、例えば일러두기という言葉に用いられています。直訳すると「言っておくこと」ですが、日本語の「凡例」に当たります。

「凡例」は辞書などで本の始めに掲げる、その本の編集方針や利用の仕方などに関する箇条書きですが、일러두기はエッセイなど、実話を基にした本に広く見られます。例えば次のような感じです。

일러두기の例

일러두기は프롤로그(プロローグ)や머리말(はじめに)の前にある場合が多いです。韓国の本を原文で読む際には일러두기があるか探してみるといいかもしれませんね。

「早い」という意味の이르다は、速度ではなく이른 아침(早朝)のように時間的な早さを表します。-기엔 일러요(~するには早いです)という表現がよく登場し、포기하기엔 아직 일러요.(諦めるにはまだ早いです。)のように用います。

次に누르다について見ていきましょう。누르다は「黄色い」という形容詞のときは러変則「押す」という動詞のときは르変則です。上で書いたように「黄色い」という意味の누르다はあまり用いられないため、通常は「押す」という意味で用いられていると思っておきましょう。ここでは一応2つの活用を確認しておきます。

辞書形品詞活用の種類해요体
누르다
黄色い
形容詞러変則누르러요
黄色いです
누르다
押す
動詞르変則눌러요
押します

いかがでしたでしょうか? 러変則で実際に用いられるのは이르다と푸르다の2語なので、この2語に아/어語尾が付いた形を覚えておけば大丈夫です^^

もっと知りたいハナタス
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