으語幹の用言を徹底解説! 韓国語の変則活用を学ぶシリーズ

으語幹の用言を徹底解説! 韓国語の変則活用を学ぶシリーズ

こんにちは。韓国語講師の清水碧(しみずみどり)です。今回は日常的に使う単語がたくさんある으語幹の用言について学んでいきます。

으語幹の活用

語幹が母音「ㅡ」で終わる用言を으語幹と言います。으語幹の用言は全て아/어語尾が付くときに「ㅡ」が取れて変則的に活用します。(아/어語尾については「総まとめ」の記事を参照)

それでは、語幹が2文字以上の場合と1文字の場合に分けて見ていきましょう。

語幹が2文字以上の場合

「ㅡ」の直前の文字の母音が陽母音(ㅏ、ㅑ、ㅗ)ならㅏを、陰母音(陽母音以外)ならㅓを付けます。

으語幹変則活用「바쁘다」
으語幹変則活用「예쁘다」

語幹が1文字の場合

どのような用言でもㅓを付けます。

으語幹変則活用「쓰다」「크다」

覚えておきたい으語幹の用言いろいろ

으語幹の用言には、以下のように初級段階から用いる重要な単語がたくさんあります。

아프다 痛い
기쁘다 うれしい
나쁘다 悪い
슬프다 悲しい
고프다 おなかがすく

また、「~を」という助詞と一緒に使う他動詞の으語幹用言と、「~が」という助詞と一緒に使う으語幹用言でない自動詞のペアがあります。混乱しがちなペアを、これを機に覚えてしまいましょう。

それぞれ辞書形だけでなく아/어語尾が付いた形も一緒に覚えると実践的です。

으語幹の他動詞の用言

辞書形모으다
集める
잠그다
(鍵を)かける
담그다
漬ける、浸す
해요体모아요
集めます
잠가요
(鍵を)かけます
담가요
漬けます、浸します

으語幹でない自動詞の用言

辞書形모이다
集まる
잠기다
(鍵が)かかる
담기다
漬かる、浸る
해요体모여요
集まります
잠겨요
(鍵が)かかります
담겨요
漬かります、浸ります
담기다は、담그다の自動詞の「漬かる、浸る」の意味もありますが、담다(盛る、〈心を〉込める)の自動詞の「盛られる、(心が)込められる」の意味で用いられるのが普通です。

また、日本語ネイティブにとって紛らわしいのが끄다(〈明かり・スイッチを〉消す)です。끄다の해요体である꺼요と、全く逆の意味の켜다(〈明かり・スイッチを〉つける)の해요体である켜요の音が似て聞こえるので注意しましょう。

辞書形끄다
(明かり・スイッチを)消す
켜다
(明かり・スイッチを)つける
해요体꺼요
(明かり・スイッチを)消します
켜요
(明かり・スイッチを)つけます

으語幹の仲間、우変則用言は1語だけ

シリーズで扱う変則活用は「総まとめ」の記事に書いた8つですが、実はもう1つ、으語幹の仲間の우変則用言というのがあります。

우変則は푸다(くむ)1語のみです。푸다は語幹が母音「ㅜ」で終わりますが、아/어語尾が付くときの活用が으語幹と同じで、母音「ㅜ」が取れてㅓが付きます

우語幹変則活用「푸다」

우変則はマニアックなので、完璧に覚えなくてもこういうのもあるんだなと知っていれば大丈夫です。

さて、語幹が母音「ㅡ」で終わる用言の中でも、語幹が르で終わるものは르変則と러変則という別の活用をするものがあることに気付いている方もいると思います。르変則と러変則については、また次回以降の記事で扱っていきます!

もっと知りたいハナタス
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