전화のように、ㅎの前に母音や鼻音(パッチムのㄴ、ㅁ、ㅇ)・流音(パッチムのㄹ)が来ると、ㅎが弱化するという現象はよく知られています。
そのため전화の場合、ㅎがほとんど聞こえず、ㄴが連音化して[저놔]と発音されているように聞こえます。ですが、この変化は常に起きるものではなく、ある程度速い発話において起きるものです。
はっきりしゃべるときや、メロディーに乗せて歌うときなどは、ㅎが弱化せずに発音されることも多いです。
ㅎの弱化は、同じ単語でも常に起こるわけではないため、標準語の発音として認められていません。ハングルで発音表記されている辞書を見ると、特に発音に関して何も書かれていない場合が多く、発音の変化がないものとして扱われていることが分かります。
また、韓国語母語話者もこのような変化が起きることをあまり意識していない場合が多いようです。
ただ、実際にはㅎの弱化は頻繁に起こり、日本語母語話者が学習する上では説明が必須であるため、韓国語の学習書ではほぼ必ず言及される現象です。