鉄道が張り巡らされている日本と違って、韓国では地方への行き来はバスが主流。
中でも江南にある高速バスターミナルはソウルに3つあるバスターミナルの中でも最大で、日々多くの人が利用します。
その地下には、有名なショッピングモール・GO TO MALLが。ファッションからインテリア雑貨、生花まで、豊富な品ぞろえで韓国人にも人気です。
韓国の地方に行くなら高速バスターミナルがおすすめ
まずは고속터미널(高速ターミナル)という名の由来でもある、バスターミナルに行ってみましょう。
韓国全土に向かうバスが1~2時間置きにあり、金額もKTXに比べて安いため、地方出身の韓国人にとってはなくてはならない存在の高速バス。
昔は高速道路が整っていなかったため、私の시댁(夫の実家)がある경상남도(慶尚南道)の통영(統営)から서울(ソウル)までは8時間近くかかったそうですが、今では4時間半ほどで着くように。
おかげで義理の両親が頻繁に遊びに来ます。

似たようなバスが多くあるので、乗るときは注意が必要。バスの運転手による乗車券のチェックが若干適当なのも、韓国あるあるとするべきか……。

乗車券売り場もすっかり近代的に。オンラインで予約購入することも可能です。
近くにはバスターミナルの必須フード・오뎅(おでん)や김밥(キンパ)を売る売店もありますが、昔に比べかなりコンパクトになりました。

バスターミナルの外に出てみると、現在国を挙げてプロモーション中の「오징어게임2(イカゲーム2)」の영희 인형(ヨンヒ人形)が。
12月に行ったのでクリスマス仕様になっていました。

ヨンヒが見つめる先には、30~40億ウォンはすると言われる반포동(盤浦洞)の超高級アパート群が連なっています。
韓国らしいファッションアイテムがそろうGO TO MALL
続いては、日本人観光客にも人気の地下街・GO TO MALLへ。
全長900mほどあるショッピングモールで、2列の通りから成っています。
流行りを押さえた若者向けのファッションから、韓国아줌마(おばさん)が愛用していそうな洋服、かばん、靴、インテリア雑貨や生花まで、大充実の品ぞろえ。
そのどれもが명동(明洞)や동대문(東大門)で買うよりも安いのですから、自然と人が集まります。

韓国の市場でよく見かけるのでてっきり韓国発のかばんかと思っていたのですが、調べたところ日本のブランドが元祖だったのですね……。
さすが韓国。流行りに乗って自分のものにしてしまうスピードが速いです。こちらは某タオルブランドをパクったデザインで1つ1万3000ウォン。

韓国の冬の必須アイテム。ミンク(本当はポリエステル100%)のパジャマズボン。
キッチュなデザインで、韓国人はこれ1枚とスリッパで堂々とコンビニに行きます。

犬のサングラスや韓服を売る店舗も。

そして突如現れるマッサージコーナー。買い物に疲れたらマッサージを、ということでしょうか。
もうなんでもアリで、これぞ韓国。これだから、この国は憎めません。
韓国のインテリア雑貨を探すならココに決まり!
韓国に住んで10年以上たちますが、日本ほどセンスのいいインテリアショップやライフスタイルショップがなく、インテリア好きとして嘆いています。
家具でも住まいにしても、日本ではいいものを長く使う習慣が根付いていますが、韓国は私が感じるにまだまだ。
その代わり、一時的な購買意欲を満たしてくれる安い雑貨はたくさんあります。
ここ、GO TO MALLは特に充実しているので、韓国のインテリア雑貨を見てみたい方はチェックしてみてください。


“韓国っぽ”なインテリア、とでも言うのでしょうか(個人的にこの響きが苦手です)。フレグランスブランド「ディプティック」をまねたようなデザインのマットも、一時期はやりましたね。

할머니(おばあさん)の家のショーケースの中にありそうなゴージャスな装飾雑貨も。
マリリン・モンローの銅像など、どこで買えばいいのか分からないものもココにはあります。

高級ブランドの枕だって、普通に展示&販売されています(もちろん偽物)。

クリスマスシーズンに行くとさまざまなオーナメントやグッズが手に入るので、これはいいなと思いました。日本からのバイヤーとおぼしき方もちらほら。


バスターミナルのビルの3階には花の卸売市場があるため、地下街にも生花を扱うお店が数軒並んでいます。
3階まで上がることなく花が購入できるので、私も少しだけ購入。
ちなみに、GO TO MALLでは現金払いのお店が多いので現金を持参することを忘れずに。
店舗情報
GO TO MALL
서울특별시 서초구 신반포로 지하 200
02-535-8182
営業時間:10:00~22:00 ※店舗により異なる
休業日:旧正月・秋夕の当日 ※店舗により異なる