서울 북악산(北岳山)の麓にある旧大統領府청와대(青瓦台)。2022年5月10日に就任した第20代윤석열(尹錫悦)大統領が용산(龍山)に大統領執務室を移転し、青瓦台は一般市民に開放されました。
新たな観光スポットとなった青瓦台を訪れました。
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初っ端からテンションUP! ニュースでおなじみの写真を撮って
青瓦台の観覧は当初は予約が必要で、入場するのも大変と聞いていましたが、先日偶然前を通り掛かったら、入り口の아저씨(おじさん)から「見ていきなよ」と気軽に声を掛けられたので入ってみることに。
個人的に、韓国人のこの気軽さが大好きです。知らない人でもためらうことなく声を掛ける。いいものはいいと、誰とでも共有する。
アジョッシいわく「予約無しでも問題ないから、ほらほら」ということで、家族で行ってきました。
正門もありますが、私がアジョッシに声を掛けられ利用したのは춘추문(春秋門)。삼청동(三清洞)から一本路地に入ったところにあるので、意外と観光地からもすぐの場所です。
入ってすぐの場所には、ニュースでよく目にする記者会見場が。大人の社会科見学といった感じで、아줌마(おばさん)&アジョッシが楽しそうに写真を撮っていました。韓国人の、このノリの良さも好き!
1990年に建てられた춘추관(春秋館)に記者会見場があります。名前の由来は高麗時代と朝鮮時代に歴史の編さんをした官庁の名前で、「自由言論」の精神が込められているのだそう。
春秋館のすぐ近くにはヘリポートが。奥には北岳山がそびえ、ソウル市内とは思えないほど自然豊かで開放的な雰囲気です。
手入れの行き届いた庭園は散歩コースとしても人気
青瓦台と聞くと歴代大統領がいたくらいなので、厳かで近寄りがたい場所なのかと思いきや、実際訪れてみたらとても居心地がよくてびっくり。
この冬一番の寒波が到来した日だったので寒さこそ厳しかったですが、紅葉の時期に訪れたらさぞかしきれいなのだろうなと思いました。
広大な庭園は手入れが行き届いていて、熟年夫婦が散歩を楽しむ姿も。わが家の2人の男の子も坂道が多いので楽しそうに走り回っていました。
1900年ごろの伝統家屋を再現した침류각(枕流閣)。元は大統領官邸の場所にあったものが1989年の官邸新築時に現在の場所に移転され、1997年にソウル市の有形文化財に指定されたそう。
豪華絢爛な大統領官邸。伝統的な木造建築は見応えあり
緩やかな坂道を上った先にあるのは大統領官邸。大統領とその家族が生活していた場所です。
노태우(盧泰愚)大統領の在任中に新しい本館を建てることになり、1990年10月に完成したのだとか。
伝統的な木造建築様式ですが、インテリアは洋式で各部屋にシャンデリアが配されていました。裏道には韓国ならではの옹기(甕器=素焼きの陶器)も。
ぜいたくの極みともいえる巨大な門。尹錫悦大統領がこの地を選ばなかった理由も何となく理解できます。
生活をする母屋と客室とをやんわりとエリア分けするためにL字形になっている官邸。見事な木造建築で、一見の価値ありです。
青瓦台という名前の通り、青い瓦が印象的。アメリカのホワイトハウスからとって、ブルーハウスと言われることもあるのだそう。
官邸からは南山タワーも見えました。緑豊かで市内の中心部も近い絶好のロケーション!
青瓦台の中心ともいえる本館。韓国好きなら一度は訪れてみて
テレビのニュースで見る、各国の首脳が集まるシーン。その舞台となったのが本館です。海外の賓客を迎え、大統領夫人と共に会食をしたのもここ。
そんな格式高い空間を誰でも気軽に見られるのですから、韓国政府は太っ腹だな~としみじみ。
歴史の話をするとキリがないですが、一つの社会科見学として、韓国の伝統建築や装飾を見る分には有意義な時間を過ごせます。
名前の由来にもなっている青い瓦は約15万枚使われていて、背後には北岳山がそびえ立ちます。
ドラマで見たことのあるような、赤いじゅうたんが敷かれた見事な階段は写真スポットとしてにぎわっていました。
歴代大統領の肖像画が飾られた部屋も。
2階には大統領執務室や接見室が。李朝家具のデザインを踏襲した椅子が素敵です。
청와대(青瓦台)
서울특별시 종로구 청와대로 1
9:00~18:00(12~2月は~17:30)
※入場は閉場の30分前まで
火曜休み(火曜が祝日の場合は翌日の水曜休み)
※外国人はパスポートの提示が必要
私が入場した春秋門のすぐ近くには、韓国でリメイクされた日本の人気ドラマ「愛していると言ってくれ(사랑한다고 말해줘)」のロケ地が! ドラマファンの方はこちらも見逃せません。