今では明洞に次ぐ観光地と言っても過言ではないほど、国内外の若者でにぎわう街・성수(聖水)。
注目のアパレルショップやカフェをはじめ、ブランドが宣伝のために期間限定で開く팝업(ポップアップ)の聖地としても知られています。
今回はそんな聖水から隣町の서울숲(ソウルの森)近辺までを散策。初夏の서울(ソウル)で気分も高まります!
ポップアップは無料で楽しめてお得感も満載
靴の卸や職人が集まり、車の整備工場が多くあった聖水がこんな発展を遂げるとは。
聖水の2つ隣の駅に住んでいた私からするととても不思議で、「あのとき聖水で土地を買っていれば」と思ってしまうほど、最近の聖水バブルはものすごいです。
日本で大人気のKファッションのメッカであり、カフェや食堂も続々オープン。9月には韓国人に大人気の日本のアパレルブランド「HUMAN MADE」や表参道にもあるノルウェー・オスロ発祥のカフェ「FUGLEN」も聖水にショップをオープンさせると言われ、早くもSNSでバズっています。
そして、聖水と言ったらポップアップがそこら中で開かれていることでも有名。명동(明洞)や안국(安国)、한남동(漢南洞)などもホットプレイスですが、なぜかポップアップは聖水に集中しています。
この日、私が訪れたのは韓国のアパレルブランド「Mmlg」とアメリカのシューズブランド「KEEN」のコラボポップアップ。夏を感じるフォトコーナーに加え、運が良ければ靴が当選するイベントを実施。
あえなくもらうことはできませんでしたが、誰もが無料でもらえるキーリングを作って、セールコーナーでTシャツを買って気分良くお店を後にしました。
ポップアップとはいえ、店構えは完璧。聖水を歩いているとポップアップ募集という不動産のポスターもよく見かけます。
完成度の高いお店を期間限定で作って壊してしまうのは正直もったいないなと思いつつ、常に新しいもの、話題を追いかける韓国の人々にとってポップアップはちょうどいい存在なのかもしれません。
聖水のポップアップ情報はSNSでチェックすると、まとめサイトがすぐに出てきます。外国人でもカカオトークや韓国の携帯番号があると入場できるので、SIMカードを購入するなどして、ぜひ一度トライしてみてください。
ソウルの森の北側はこじんまりとしたカフェやお店の宝庫
その名もまさしく、緑豊かな市民の憩いの場所「ソウルの森」。その北側にある道路・서울숲2길(ソウルの森2ギル)沿いには個性豊かなカフェや雑貨店、アパレルショップが並びます。
ここは以前から大きなビルが建つわけでもなく、車の往来も少なくてのんびりとした空気が漂う通り。今の季節は緑が生い茂っていて、とても気持ちよく散歩を楽しむことができます。
数年前までは韓国料理の食堂がありましたが、今はカフェになったよう。韓国のこの“できては消える”スピードが速すぎて、時々寂しくなることもあります。
店先に立派なアジサイがたくさん飾られていたアパレルショップ「LOEUVRE」。お店の前で写真を撮る人は皆、自然と笑顔になっていました。
ベーカリーカフェ「Bake Mogul」の屋上に巨大な人形を発見。最近の韓国でよく目にする広告用のエアーバルーンです。
聞いた話によると地震がない(あるにはあるけれど、ほぼ感じない程度の)韓国は建築基準法が日本よりもゆるゆるだそうで、電飾やらこうした突起物やら、設計の自由度が高いそう。
明洞や인사동(仁寺洞)など、観光地に続々とオープンしている似顔絵ショップ「도토리 캐리커쳐」(どんぐりカリカチュア)もできていました。
すぐ隣にはソウルの森が。もう少し涼しくなったらこの通りでパンやドリンクを買って、ソウルの森でピクニックをするのもおすすめです。
韓国に来て10年以上経つ私。すっかり韓国になじんでしまったので日本がどうだったか忘れてしまったのですが、この道路が突起している道路表記は日本にもあるのでしょうか?
国民の性格的にスピードを出しがちな韓国はそこら中にこの看板があり、突起物の前では自然とスピードを落とすようになっています。
大型モニターの演出がすごい! メディアアートカフェ
ソウルの森2ギル近辺でお気に入りのカフェ「모리노키세츠(モリノキセツ)」にも行ってきました。
こちら、以前は日本好きの姉妹が2人で切り盛りしていましたが、事情があって違う男性にカフェの経営権を譲ったのだとか。
女性2人の雰囲気がほんわかしていてとても好感度が高かったので残念ですが、カフェがなくなったわけではないので、このモニターを見てみたい!という方はぜひチェックを。
滝や桜吹雪など、季節によって映像は変わるそう。メディアアートを見ながらお茶をするという発想が新しいです。
以前、女性がお店にいた際はこのようなパフェが食べられましたが、現在はスイーツはケーキなど4種類ほど。コーヒーの種類が豊富なので、お茶をしに訪れるのがいいかもしれません。
オーダーは2階で。メディアアートの席は地下1階にあります。