※このコーナーは、『韓国語ジャーナル hana』の定期購読者に送付されている会報誌『hana通信』の「嗚呼、副編 懐かしのK-POP」を再編集したものです。
前回、「いい女だらけ(?)の韓国R&B」と題し、色々なアーティストを紹介するつもりが、Tこと윤미래(ユン・ミレ)への愛が強すぎて、結局彼女しか紹介できませんでしたが、Tと同じくらい愛してやまないR&B歌手の女性が居ます。
その名はJ(제이、J.ae)。TとかJとか……。
デビュー曲の不発を乗り越え一躍人気歌手へ
1998年にダンス曲「Goodbye」でデビューしましたが、いまいち。1集の不発で事務所から「もう勝手にしろ」と言われたそうですが、2集(2000年)が大ヒットします。
タイトル曲の「어제처럼(昨日のように)」は今聴いても全く色褪せない珠玉のR&Bバラード。
ネイティブ発音の英語と韓国語の歌詞の融合が耳に心地よい名曲です。
続けてスピード感溢れる「Time Out」やしっとりバラード「8318」をヒットさせ、人気歌手の仲間入り!
3集(2001年)もJ節全開の「빛(光)」や「가장 슬픈 말(一番悲しい言葉)」で成功を収めます。
ドラマOSTとデュエット曲での復活劇
4集(2002年)は正統派韓国バラード「그때까지(その時まで)」で活動後、2年の休止を経て5集(2004年)を発表しました。
タイトル曲「슬프지만 진실(悲しいけれど真実)」は洗練されたR&Bバラードでしたが不発。その後はテレビで見ることがなくなってきました。
しかしその後2006年にドラマ「궁(宮~Love in Palace)」のOSTで하울(HowL)とデュエットした「Perhaps Love」、이정(イジョン)とデュエットした「눈물로(涙で)」のヒットで人気が復活。
BROWN EYED GIRLSの미료(ミリョ)との「술과 순정(酒と純情)」、정엽(ジョンヨプ)との「사르르(サルル)」、MBLAQのG.Oとの「끝을 말할 수 없어도(終わりを言うことはできなくても)」など、デュエット曲が立て続けにヒットしました。
が、残念なことに2014年の結婚を最後に目立った活動はしていません。
ハスキーボイスが生み出す切なさが魅力
ちなみに売れなかった1集ですが、収録曲の中の「사랑하기 때문에(愛しているから)」「애수(哀愁)」は副編溺愛の2曲です。
なんといっても、ハスキーボイスで、か細く切なく歌うJの歌唱はデビュー当時から健在。
新曲はなかなか聴けないかもしれませんが、過去の名曲たち、ぜひ聴いてみてください。