バラードの全盛期、1990年代。前回は「ソロ歌手によるバラードの名曲を紹介してました。今回は引き続きデュオ(二人組)による名曲を紹介していきたいと思います。
男性デュオによる1990年代のバラードの名曲
この時期には、男性デュオによるバラードの名曲も多く生まれました。
展覧会「취중진담(酔中真談)」
まず紹介するのは、김동률(キム・ドンリュル)と서동욱(ソ・ドンウク)のデュオ전람회(展覧会)。洗練された大人のバラード「취중진담(酔中真談)」が名曲として知られています。
展覧会は1993年のMBC大学歌謡祭の大賞・特別賞を受賞してデビューし、1997年に解散しました。その後、キム・ドンリュルはソロ歌手、作詞・作曲家として活躍。デュオとしての活動よりも、バラード歌手として前回のソロアーティスト編に含めるのがむしろ妥当なくらいの存在感があります。
PANIC「달팽이(カタツムリ)」
次は、이적(イ・ジョク)がソウル大学在学中に김진표(キム・ジンピョ)と結成したデュオ、PANIC(패닉、パニック)。彼らの詩的な名曲に「달팽이(カタツムリ)」があります。
ザ・クラシック「마법의 성(魔法の城)」
次は、더 클래식(ザ・クラシック)のメルヘンチックな曲「마법의 성(魔法の城)」。
この曲は동방신기(東方神起)によってカバーされていて、日本ではそちらが有名でかもしれません。ちなみにこの曲、前回ご紹介した이승환(イ・スンファン)の手によるものです。
ユリサンジャ「신부에게(花嫁に)」
最後に結婚式で歌われる定番曲で유리상자(ユリサンジャ)のバラード、「신부에게(花嫁に)」。
ユリサンジャは、第1次韓流の頃のドラマ「파리의 연인(パリの恋人)」の中で「사랑해도 될까요(愛してもいいですか)」という曲が使われたので、日本ではその歌手としてご存じの方がいるかもしれません。
ここまで3回にわたって、1990年代のバラードの名曲を紹介してきました。「なぜあの歌がない!」と一部の方からお叱りを受けそうなほど、多くのバラード曲が1990年代の名曲として人々に記憶されています。
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