2017年の韓国を重要ニュースで振り返る

2017年の韓国を重要ニュースで振り返る

3月:朴槿恵大統領罷免

박근혜 대통령 파면

3月10日、寒い冬を광화문광장(クァンファムングァンジャン)(光化門広場)で過ごした多くの国民が見守る中、憲法裁判所は박근혜(朴槿恵)大統領の弾劾を認める決定をし、朴大統領は現職大統領としては初めて罷免されることとなった。

同月31日には、国政壟断(ろうだん)に関連する罪で逮捕された。

4月:THAAD配備、中国は強く反発

사드 배치, 중국 거센 반발

THAAD(高高度防衛ミサイル)の韓国配備の話が持ち上がった前年から中国は強く反発してきたが、この年に実際配備されたことで、中国は具体的な報復に打って出た。

配備された場所が、경상북도(キョンサンブクト)(慶尚北道)성주(ソンジュ)(星州)にある롯데(ロッテ)所有のゴルフ場だったことから、中国で展開する롯데마트(ロッテマトゥ)(ロッテマート)が営業を中断させられたり、中国内で韓国への団体旅行商品が販売中止になったりするなど、報復が続いた。

5月:文在寅政権発足

문재인 정부 출범

朴槿恵前大統領が罷免されたことで、5月9日に第19代大統領選挙が実施され、共に民主党の문재인(文在寅)候補が41.1%を得票し、自由韓国党の洪準杓、国民の党の안철수(安哲秀)らを破り当選した。

文在寅政権が掲げる経済政策の柱の一つ「所得主導成長」が表れたのが、最低賃金の大幅な伸びだ。

7月:来年の最低賃金7530ウォンに

내년 최저임금 7천530원

2017年に6470ウォンだった最低賃金は、2018年には7530ウォン(伸び率16.4%)、2019年には8350ウォン(同10.9%)と2年で約2000ウォン上昇した。

しかし、個人経営の店や零細企業からは人件費の負担に対する悲鳴が上がり、2020年は2.9%の伸びにとどまった。

11月:浦項でM5.4の地震、修学能力試験1週間延期

포항서 규모 5.4 지진, 수능 일주일 연기

11月15日、慶尚北道포항(ポハン)(浦項)市でM5.4の地震が発生した。これは、前年に경주(キョンジュ)(慶州)で記録したM5.8の地震に次いで、観測史上2番目に大きな規模の地震となった。

慶州地震と比べ震源が浅かったことから建物の被害が多く、翌日に全国で実施される予定だった수능(スヌン)대학수학능력시험(テハクスハンヌンニョクシホム)=大学修学能力試験)が1週間延期になるなど、全国の大学受験生にも大きく影響した。

しかし、後の調査でこの地震が지열발전소(チヨルパルチョンソ)(地熱発電所)の建設によって触発されたものだということが分かり、この地熱発電所を国策として進めた이명박(李明博)政権の責任も問われている。

通年:「積弊清算」~国家情報院などを捜査

‘적폐청산’…국정원 등 수사

文在寅政権の国政の課題1号である「적폐청산(チョクペチョンサン)(積弊清算)」。これまでの歴史でたまったうみを出すのが目的で、特に保守政権の間に起きた問題に検察の捜査が入った。

2012年の大統領選挙やSNSを通じた世論操作など国家情報院の政治介入疑惑、政権に批判的な文化人らを支援対象から外すブラックリスト疑惑などが対象となった。

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