韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、8月3日から8月16日までの出来事から、以下の2つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
パリオリンピック閉幕。韓国は金メダル13個
8月11日、パリオリンピックが全日程を終えて閉幕しました。
韓国は、1976年のモントリオールオリンピック以降、夏季オリンピックでは最も小規模な144人の選手団で今回のオリンピックに臨みました。
まず、世界最強を誇る양궁(アーチェリー)の個人と団体の5種目全てで金メダルを独占しました(銀メダルと銅メダルも1つずつ獲得)。
また、사격(射撃)で金メダル3つに銀メダル3つ、펜싱(フェンシング)で金メダル2つに銀メダル1つ、태권도(テコンドー)で金メダル2つに銅メダル1つ、배드민턴(バドミントン)で金メダル1つに銀メダル1つを獲得しました。
その他、유도(柔道)、역도(ウエイトリフティング)、탁구(卓球)、경영(競泳)、근대5종(近代五種)、복싱(ボクシング)でもメダルを獲得しました。
最終的に、当初目標の金メダル5個、総合順位15位を大幅に上回り、金メダル13個を含む合計32個のメダルを獲得、総合順位8位で大会を終えました。金メダル13個は、韓国にとっては北京オリンピック、ロンドンオリンピックと並ぶ最多記録となりました。
今回のオリンピックでは、選手が表彰台にスマートフォンを持ち込む姿が見られました。これらのスマートフォンは国際オリンピック委員会の公式パートナーであるSamsungのGalaxy Z Flip6で、全ての選手に無料で提供されました。
表彰台でメダルを首に掛けた選手たちがこのスマートフォンで記念写真撮影に興じる姿に、「オリンピック最後の勝者はSamsungのGalaxyだ」と評する記者もいました。
ソウルの連続熱帯夜、最長記録に並ぶ
韓国語では酷暑のことを폭염(漢字で「暴炎」)と呼びます。平年に比べて特に暑い夏に使う言葉でしたが、最近の韓国の夏はいつも蒸し暑く、この言葉は今や夏の日常を指す言葉になっています。
8月16日、ソウルは夜の最低気温が25度を上回る열대야(熱帯夜)となりました。26日連続の熱帯夜となり、観測史上ソウルで最も長く熱帯夜が続いた2018年の夏に並びました。釜山でも熱帯夜が22日間続いており、こちらも最長記録を更新中です。
17日以降も、雨が多少降るものの、蒸し暑い天気は続く見込みで、ソウルでは熱帯夜の連続記録を更新する可能性が高まっています。
この暑さで온열 질환자(熱中症患者)が続出しており、政府や自治体では日中の야외 활동(野外活動)を控えて、수분 보충(水分補給)を心掛けるなど、온열 질환(熱中症)の予防について注意を促しています。
韓国の夏には복날(伏日)と呼ばれる日が3日あります。最初の伏日の초복(初伏)から3つ目の伏日の말복(末伏)までは、夏の中でも最も暑さが厳しい期間といわれており、伏日には夏バテ防止のためにサムゲタンを食べて栄養を補う習慣があります。
今年は8月14日が末伏でしたが、まだまだ続きそうなこの暑さ、サムゲタンを食べて耐えるしかないかもしれません。
韓さんのニュース+α「『故郷に錦を飾る』という意味の四字成句」
パリオリンピックで活躍した選手たちが帰国した際に、「故郷に錦を飾る」という意味の四字成句が韓国のメディアで多く使われました。それは次のうちどれでしょうか?
금의환향(錦衣還郷)は「立身出世した者が(錦の衣服を着て)故郷に帰る」ことを指し、「故郷に錦を飾る」という慣用句はこの四字成句に由来しています。日本でも「故郷に錦を飾る」はもともと「故郷に錦を着て帰る」と言っていたそうです。
금의야행(錦衣夜行)は「錦の服を着て夜道を行く」、つまり意味のない行動をすること。금색메달はそのまま訳すと「金色のメダル」ですが、金メダルは普通금메달と言います。
今回紹介した2つのニュース、いかがだったでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。