韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、6月22日から7月5日までの出来事から、以下の3つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
華城のリチウム電池工場で火災、23人が死亡
6月24日、경기도(京畿道)화성(華城)のリチウム電池工場で火災が発生し、23人が死亡、8人が負傷する大惨事が起きました。
火元になったのは、リチウム電池の検査や包装作業を行っていた3階建て工場の2階で、防犯カメラには電池が連鎖的に爆発し、あっという間に工場内が煙に包まれる様子が写っていました。
亡くなった23人のうち、17人が中国、1人がラオス出身でした。低賃金で危険な労働を外国からの移住労働者に押し付ける「위험의 이주화(危険の移住化)」が懸念されてきましたが、現実のものとなってしまいました。
遺族たちは、緊急時の避難訓練などの教育が十分でなかったことなど、火災が死亡につながった真相の究明を会社側に求めています。
最低賃金、来年度も業種別に分けず同一に
7月2日、최저임금위원회(最低賃金委員会)が全員会議を開催し、評決の結果、経営者側が望んだ業種別の最低賃金設定が否決されました。
これにより、来年度もこれまで同様、地域や業種にかかわらず、最低賃金が一律に適用されることになりました。
最低賃金委員会は、経営者、労働者、公益を代表する各9人、計27人の委員で構成されています。
今回、経営者側は、飲食業や運送業、フランチャイズのコンビニエンスストアなどの小規模企業の多い業種では別途定める必要があると主張しましたが、賛成11票、反対15票、無効1票で否決されました。
韓国の今年の最低賃金は9860ウォン(約1150円)で、全国一律に適用されており、これから金額を巡る攻防が始まります。
松田聖子の「青い珊瑚礁」が韓国で話題
6月26、27日、NewJeansによる『Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』が東京ドームで開催されました。2日間のイベントは計9万1200人を動員し、さまざまな話題を振りまいて盛況裏に終わりました。
このイベントには韓国のメディアも大きな関心を寄せました。
特に韓国で話題になったのが「푸른 산호초」です。これは松田聖子のヒット曲、「青い珊瑚礁」のことで、今回のイベントのメンバーのソロステージでハニが歌いました。
ハニのショートボブの髪型や清涼感のある衣装もさることながら、観客の反応の良さに、韓国の主要全国紙、テレビ局がこぞって「青い珊瑚礁」はどのような曲で、松田聖子はどういう歌手なのかを解説していました。
韓さんのニュース+α「『単3電池』を韓国語で何と呼ぶ?」
1番目に取り上げた「電池」に関するクイズです。「単3電池」を韓国語で何と呼ぶでしょうか?
건전지の部分を省略してAAと呼ぶこともあります。
ちなみに、単1電池は「D」、単2電池は「C」、単4電池は「AAA」と呼ばれます。また、AA(単3)を「2A」、AAA(単4)を「3A」と呼ぶなど、他の呼び方をする人もいます。
今回紹介した3つのニュース、いかがだったでしょうか? 3番目のニュース動画では、ハニが「青い珊瑚礁」を歌う際にこだわった点についても話しています。