外国語の学習において「覚えること」は避けて通れません。韓国語の文字であるハングルやごく基本の単語を効果的に覚えるには、「書き写し」学習法が有効です。
記事の目次
外国語の学習では、「覚えること」は避けて通れない!
外国語の学習において「覚えること」は避けて通れません。初歩の段階では特に、その言葉の基本となる単語をきちんと覚えないことには前に進むことができません。
韓国語においても多くの学習者にとっての悩みの一つは、どうやったら単語を覚えられるのか、どうすれば語彙力を増やせるのかではないでしょうか?
そこで、特に初歩段階の韓国語学習者におすすめしたいのが、「書いて覚えること」です。
日本の小学校に通った人なら誰もが、漢字を覚えるためにノートに繰り返し書き写した経験があるはずです。ただ目で眺めるだけでは覚えられないのです。
なので、声に出しながら、手を動かしながら記憶を脳に焼き付けるわけです。
子どもが漢字を覚えるように、韓国語の文字や基本の単語も「書き写して覚える」のが効果的!
韓国語は、まずハングルという未知の文字に慣れる必要がありますが、それに慣れるために一番いい方法は書き写しです。
さらに、なじみの薄い言語の語彙は一度覚えてもすぐ忘れてしまいがちですが、覚えた内容を頭に刻み込み、忘れないようにするためにも「繰り返し書く」という行為が大変有効です。
本書では、ハングル能力検定試験の入門級5級レベルを中心に、韓国語学習を始めたらまず覚えるべき基礎単語448語を取り上げています。1課(1日分)で16語の新単語を消化する設定で、単語の横に書き込み欄を設け、単語と意味、活用、他の品詞形などを確認した後、すぐに書く練習ができるようにページを構成しました。
一つの課を終えると、さらに書き取り練習を行う「もっと書いてみよう!」というページも設けられています。
単語はもちろん文法も学べる
本書では、これら単語だけでなく、例文も書き写して学べるようになっています。本書の例文はほぼハングル検定5・4級の単語と文法項目(助詞・語尾・表現)で構成されています。
例文を何度も書いているうちに、今後の学習の土台となる韓国語の基礎、すなわち語彙と文法が自然に身に付くように配慮されています。
語尾や助詞などの文法項目は、7課(7日=1週間)終えるごとにその週で出てきたものが整理されており、巻末には本全体のまとめもあります。
本書では、これらのまとめから、それが使われた個々の例文をたどれる仕組みになっています。さらには、巻末には「韓国語の基礎」という文法説明のコーナーもあります。
手を動かすだけでなく、耳や口も使わないと、もったいない!
本書の音声は以下の3種類がダウンロードが可能です。
- 音声A:単語と意味だけを読み上げた音声
- 音声B: 単語と例文を読み上げた音声
- 音声C:単語とその意味、例文と例文の訳を読み上げた音声
課ごとに、発音練習をしやすい正確でゆっくりとしたスピードの音声を準備しました。オススメの使い方は、単に本だけを見て書くのではなく、併行して音声を聞き、さらにつぶやきながら書き写すことです。
これにより「書き写し式学習」の欠点を補い、単語を暗記する上でも、正しい音声で記憶を定着させる点でも最大の学習効果を上げることができます。
自分のノートを準備して書き写すのもオススメ!
本書の書き込み欄は決して十分とは言えないかもしれません。ぜひ書き込み用のマイノートを準備してみましょう。「自分好み」の学習用のノートを準備し活用することで、韓国語学習にまた違った楽しみや彩りを加えることができるはずです。
そんなノートなら、書くのも、勉強するのも楽しくなりますよね!
この記事で紹介した書籍
定価:1980円(本体1800円+税10%)