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ハングルの子音「パッチム」について動画で学ぶ
パッチムとは?
パッチムというのは、前回まで(「基本的な母音を学ぶ」「基本的な子音を学ぶ」を参照)に習ったハングルの文字の下に付く子音のことです。
パッチムの子音には2つのグループがあり、まずはテキスト(『123! 韓国語』)26ページにある「音が響くグループ」から学んでいきます。
音が響くグループのパッチム
このグループのパッチムには、下記の4つの子音字があります。
前回までの記事に「ㅇ」は、無音を表す子音字のため必ず母音とセットで書くという説明がありましたが、「ㅇ」が字の下に来るパッチムとして使われる場合は、[ng]の発音になります。
日本語の「ん」に当たるパッチム
「ㅁ」「ㄴ」「ㅇ」の3つの子音字は、パッチムになると、日本語の「ん」に当たる発音になります。そして日本語の「ん」は、次に何の音が来るかによって、実は無意識に違う発音をしています。
例えば「あんま」は、「ん」の後ろが[m]で始まるので、その前の「ん」の発音も口を閉じて[amma]と発音をしています。
「あんない」の場合は、「ん」の後ろが[n]の音に影響され、軽く舌を歯でかむようにして[annai]と発音しています。
そして「あんがい」は、「ん」の後ろが[g]で始まるので、その前の「ん」も口を開けたまま舌をどこにも付けずに発音をしています。
日本語では無意識に違う音を出していますが、韓国語ではそれを区別しており、文字で表記し分けることも可能です。
l(エル)の音を持つ「ㄹ」パッチム
「ㄹ」のパッチムは、口の天井に舌を付けたまま発音を終わらせます。
例えば、달は[tal]ですが、日本語話者は「タル」と発音してしまいがちですが、「ル」と言ってしまうと舌が天井から離れてしまいます。
「ㄹ」パッチムは、舌が天井から離れないようにして発音するようにしましょう。
発音の確認
암 | 必ず口を閉じて発音する |
안 | 軽く舌を歯でかむように発音する |
앙 | 必ず口を開けたまま発音する |
달 | 口の天井に舌を付けたまま発音する |
音の流れが止まるグループのパッチム
このグループのパッチムには、下記の子音字があります。表記はいくつもありますが、発音は3通りです。
日本語の小さい「っ」に当たるパッチム
音の流れが止まるグループのパッチムは、日本語の小さい「っ」に当たる発音をします。「ん」と同様に、次に何の音が来るかによって、「っ」も違う発音をしています。
例えば、「やっぱり」は「っ」の後ろが[p]で始まるので、その前の「っ」の発音も口を閉じて[yappari]と発音しています。
韓国語は「っ」に当たる音の違いを区別し、表記し分けることができます。얍と発音する場合は、[p]の音で止めます。
「やった」の場合は、「っ」の後ろの[t]の音に影響され、軽く舌を歯でかむようにして[yatta]と発音しているので、얃というように[t]の音で止めます。
そして「やっかい」は、「っ」の後ろが[k]で始まるので、[yakkai]も口を開けたまま舌をどこにも付けずに発音しています。韓国語では、약と[k]の音で止めます。
二重パッチム
パッチムは1つの子音字だけでなく、2つの子音字を重ねて書くことができます。
表記がいくつもあるので、少しややこしく見えますが、基本的には左側の子音字を読みます。そしてㄺ、ㄻ、ㄿは右側を読みます。
パッチムのまとめ
いかがでしたか? 今回は「音が響くグループ」と「音の流れが止まるグループ」がありました。そして、2つの子音字が重なる「二重パッチム」の勉強をしました。
今までの動画と合わせると、たくさんのハングルが読めるようになっていると思いますので、ぜひ楽しみながらハングルを読む練習をしてみてください。