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2月:平昌オリンピック開催
평창 올림픽 개최
강원도(江原道)평창(平昌)で行われたオリンピックには、史上最多となる92の国や地域が出場した。大会のエンブレムは、平昌の子音「ㅍ」と「ㅊ」をモチーフにして作られた。
開催直前に北朝鮮の参加も決まり、女子アイスホッケーチームは南北合同チームが組織された。
女子のスピードスケートでは、이상화(李相花)選手と小平奈緒選手の対決に注目が集まり、試合後には金メダルを獲得した小平選手と李選手が一緒にウィニングランをする姿が見られた。
4月:南北首脳会談開催
남북정상회담 개최
この年、남북정상회담(南北首脳会談)が3度開かれた。南北首脳会談が開催されたのは、2007年以来となる。
1回目は4月に판문점(板門店)で、2回目は5月に同じく板門店で、3回目は9月に平壌で開催された。
特に、世界中から注目された1回目の会談では、김정일(金正日)委員長の振る舞いや肉声が映像を通して伝わり、韓国の人々に強い印象を残した。
南北の首脳が도보다리(徒歩の橋)を散策しながら会話する様子は、この会談を象徴する場面となった。
この日の夕食会で出された평양냉면(平壌冷麺)が話題になり、平壌冷麺を出す店が大にぎわいしたという。
7月:週52時間勤務制度開始
주 52시간 근무제 개시
7月から、社員300人以上の会社と公共機関において、残業を含めた労働時間の上限を52時間(法定労働40時間+延長労働12時間)に定めた週52時間勤務制度がスタートした。
これは週68時間(平日40時間+平日延長12時間+休日労働16時間)までを認めていた勤労基準法の改正によるもので、2020年以降はより規模の小さい会社にも段階的に適用されることになっている。
11月:良心的兵役拒否、無罪相次ぐ
양심적 병역거부 무죄 잇달아
11月、韓国の대법원(대한민국법원:大韓民国最法院=最高裁判所に当たる)は、宗教上の信念により兵役を拒否して起訴された「良心的拒否者」に対し無罪を言い渡した。
これまで、正当な理由なしに兵役に応じなければ3年以下の懲役に処されることとなっており、宗教上の信念による兵役拒否も、憲法で定める良心の自由には当たらないとされてきた。
この画期的な判決により、宗教上の信念による兵役拒否が認められる方向になったが、公平性の観点から、兵役に代わる代替服務制度の導入も議論されている。
通年:#MeTooブーム
미투 열풍
韓国で#MeToo運動が広まるきっかけとなったのは、現職の女性検事がニュース番組に出演し、法務部の官僚からセクシャルハラスメントを受けた事実を公にしたことによる。
検事は、上司にこのことを訴えたが、逆に地方へと左遷させられた。この報道を皮切りに、政界、芸能界をはじめ、各界で性的暴行やセクハラの被害を訴える動きが広がった。