아무ってどう訳す? 아무の2つの品詞を理解しよう!

아무ってどう訳す? 아무の2つの品詞を理解しよう!

こんにちは。韓国語講師の清水碧(しみずみどり)です。今回は「誰」「何」「いつ」「どこ」などさまざまな日本語訳になって難しい아무について学んでいきます。

아무の2つの意味

さまざまな日本語訳になる아무ですが、メインの意味は「誰」です。具体例を見てみましょう。

1 교실에는 아무도 없어요. 教室には誰もいません。
2 이 일은 아무나 할 수 있어요. この仕事は誰でもできます。

しかし、実際には次のように「誰」以外の訳になる例も多く見かけますね。

3 그 사람은 아무 말도 안 했어요. あの人は何も言いませんでした。
4 아무 때나 오세요. いつでも来てください。

また、別のグループ分けの仕方をしてみると、13は後ろに否定の内容が来ているのに対し、24肯定の内容が来ています。

아무は13のように後ろに否定の内容が来ることが多いですが、24のように~나(~でも)などの助詞が付いて肯定の内容が来ることもあるのです。

次の項目からは、「誰」と訳される아무と「誰」以外の訳になる아무に分けた上で、それぞれ後ろに否定の内容が来る場合、肯定の内容が来る場合について見ていきます。

「誰」と訳される아무

「誰」と訳される아무は、~도(~も)という助詞が付いた아무도(誰も)の形が最もよく用いられます。後ろに否定の内容が来ます。

아무도 誰も

교실에는 아무도 없어요. 教室には誰もいません。
파티에는 아무도 안 왔어요. パーティーには誰も来ませんでした。

아무はこのように後ろに否定の内容が来ることが多いですが、~나(~でも)という助詞が付いた아무나(誰でも)の後ろには、肯定の内容が来ることがあります。

아무나 誰でも

이 일은 아무나 할 수 있어요. この仕事は誰でもできます。
아무나 괜찮으니까 나 좀 도와줘. 誰でもいいからちょっと手伝って。

この「誰」と訳される아무は文法用語では代名詞と呼ばれます。代名詞は名詞の一種です。名詞には直接助詞が付くので、아무도や아무나というようにくっつけて書きます。

「どんな」と訳される아무

「誰」以外の訳になる아무は、いったん「どんな」と訳すと分かりやすいです。

「どんな」と訳される아무も後ろに否定の内容が来ることが多いです。아무+名詞+~도(どんな~も)の形で覚えておきましょう。

아무+名詞+도 どんな~も

그 사람은 아무 말도 안 했어요. あの人はどんな言葉も(=何も)言いませんでした。
아무 대답도 없어요. どんな返事も(=何の返事も)ありません。

次に아무+名詞+~나(どんな~でも)の形のときは、後ろに肯定の内容が来ることがあります。

아무+名詞+나 どんな~でも

아무 때나 오세요. どんな時でも(=いつでも)来てください。
아무 데나 앉으세요. どんな所でも(=どこでも)座ってください。

上で「誰」と訳される아무は文法用語では代名詞と呼ばれることを学びましたが、「どんな」と訳される아무は冠形詞(かんけいし)と呼ばれます。

冠形詞は名詞の前に置かれて名詞を修飾します。上の例でも、아무に直接助詞~도や~나が付かず、後ろに名詞(말、대답、때、데)が来ていますね。

아무 말のように冠形詞と名詞は分かち書きし、말도のように名詞と助詞はくっつけて書くことを頭に入れておきましょう。

아무것도(何も)と아무거나(何でも)

最後に、固まった表現である아무것도(何も)と아무거나(何でも)について学んでおきましょう。

아무것도(何も)

아무것도(どんなものも=何も)の아무것は1単語なので、分かち書きしません

저는 그 사람에 대해서 아무것도 몰라요. 私はあの人について何も知りません。
냉장고 안에 아무것도 없어요. 冷蔵庫の中に何もありません。

冷蔵庫のイラスト

아무거나(何でも)

아무거나は아무것이나(どんなものでも=何でも)の縮約形です。次のような感じで、会話でよく用います。

A: 점심에 뭐 먹고 싶어요? お昼、何食べたいですか?
B: 아무거나 괜찮아요. 何でもいいです。

3人の人が階段を登っているイラスト

いかがでしたでしょうか? 아무が「誰」という意味の代名詞として用いられているか、「どんな」という意味の冠形詞として用いられているか分かれば、分かち書きの仕方の違いが分かって、作文のときに役立ちますよ^^

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