教保文庫の7月のエッセイ月間ベスト10と注目の新刊情報をご紹介します。김훈(金薫)の新作エッセイ『허송세월(虚送歳月)』が今月も1位をキープしています。注目の新刊では、『詩と散策』(橋本智保訳、書肆侃侃房)で知られる한정원(ハン・ジョンウォン)のエッセイを紹介しました。
※ランキング記事ではハングルのルビを省略します。
記事の目次
- 教保文庫ベストセラー月間ベスト10(韓国語のエッセイ)
- 1位:『허송세월(虚送歳月)』
- 2位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』
- 3位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』
- 4位:『보편의 단어(普遍の単語)』
- 5位:『꽃길이 따로 있나, 내 삶이 꽃인 것을(花道は他にあるわけではない、自分の人生が花なのだ)』
- 6位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)
- 7位:『무정형의 삶(無定形の生き方)』
- 8位:『찌그러져도 동그라미입니다(ペチャンコになってもマルです)』
- 9位:『힐빌리의 노래(ヒルビリー・エレジー)』
- 10位:『진짜 나를 찾아라(本当の自分を探せ)』
- 注目の新刊
教保文庫ベストセラー月間ベスト10(韓国語のエッセイ)
1位:『허송세월(虚送歳月)』
김훈(金薫)著/나남(ナナム)/2024.6.20
2位:『나는 메트로폴리탄 미술관의 경비원입니다(私はメトロポリタン美術館の警備員です)』
패트릭 브링리(パトリック・ブリングリー)著、김희정(キム・ヒジョン)・조현주(チョ・ヒョンジュ)訳/웅진지식하우스(ウンジン知識ハウス)/2023.11.24
3位:『기분이 태도가 되지 말자(気分が態度にならないように)』
김수현(キム・スヒョン)著/하이스트(ハイスト)/2022.11.25
4位:『보편의 단어(普遍の単語)』
이기주(イ・ギジュ)著/말글터(マルグルト)/2024.1.11
5位:『꽃길이 따로 있나, 내 삶이 꽃인 것을(花道は他にあるわけではない、自分の人生が花なのだ)』
오평선(オ・ピョンソン)著/포레스트북스(フォレストブックス)/2024.3.22
6位:『당신은 결국 무엇이든 해내는 사람(君は結局何でもやり遂げる人)』(10万部記念特別リカバーエディション)
김상현(キム・サンヒョン)著/필름(Feelm)/2022.4.20
7位:『무정형의 삶(無定形の生き方)』
김민철(キム・ミンチョル)著/위즈덤하우스(ウィズダムハウス)/2024.7.10
著者は、20年間コピーライターとして広告代理店で働いてきましたが、スピードと効率にとらわれた生活に終止符を打ち、フランスへと旅立ちました。そこで「無定形の時間」を取り戻した著者は、多くの「無定形の生き方」との出会いを通じて自分自身を見つめます。著者の視点を通して、パリやフランスの田舎町の四季を感じられるのも魅力的です。
8位:『찌그러져도 동그라미입니다(ペチャンコになってもマルです)』
김창완(キム・チャンワン)著/웅진지식하우스(ウンジン知識ハウス)/2024.3.28
9位:『힐빌리의 노래(ヒルビリー・エレジー)』
J. D. 밴스(J・D・ヴァンス)著、김보람(キム・ボラム)訳/흐름출판(フルム出版)/2017.9.4
アメリカでミリオンセラーとなった、無名の弁護士の回想録。貧しい白人労働者階層の文化とその悲惨な日常を描いた本書は、トランプ現象を読み解く1冊として話題になり、2020年には映画化されました。邦訳書『ヒルビリー・エレジー』(関根光宏・山田文訳、光文社、2017)も出版されています。
10位:『진짜 나를 찾아라(本当の自分を探せ)』
법정(法頂)著/샘터(セムト)/2024.4.30
注目の新刊
『내가 네번째로 사랑하는 계절(4番目に好きな季節)』
한정원(ハン・ジョンウォン)著/난다(ナンダ)/2024.8.15
『詩と散策』(橋本智保訳、書肆侃侃房、2023)から4年ぶりとなる新作エッセイが、間もなく発売されます。12名の詩人が1カ月ごとに作品をつないでいく「時宜適切」シリーズの8つ目に位置付けられた本書には、「8月」にまつわるストーリー、「8月」を通して見つめた感情、「8月」の風景などについて書かれた繊細な31のエッセイが収められています。
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