韓国の2週間の出来事をピックアップして紹介するコーナー。今回は、5月11日から24日までの出来事から、以下の3つのニュースをご紹介します。
韓国の放送各社が公式YouTubeで提供するニュース動画もぜひご覧ください!
記事の目次
文在寅前大統領の回顧録が出版
5月18日、문재인(文在寅)前大統領の回顧録『변방에서 중심으로(辺境から中心に)』が韓国で出版されました。
副題は、「문재인 회고록: 외교 안보 편(文在寅回顧録:外交・安保編)」となっているように、大統領を務めていた2017年5月から22年5月までの外交・安保について、対談形式で書かれています。
韓国のメディアでは、18年4月に판문점(板門店)で開かれた南北首脳会談の際の김정은(金正恩)委員長の発言、「核を使用するつもりは全くない」などが引用され、紹介されています。
656ページもある同書ですが、韓国の大型書店、교보문고(教保文庫)が発表したベストセラーランキング(24日)で1位になりました。40代が最も購入している年代だそうです。
映画『犯罪都市4』が観客1000万人を突破
4月24日に上映が始まった마동석(マ・ドンソク)主演の『범죄도시(犯罪都市)4』が、5月15日、シリーズ2作目、3作目に続き、観客1000万人を突破しました。
シリーズ3作が観客1000万人を超えるのは韓国映画では初めてのことで、洋画でも『어벤져스(アベンジャーズ)』シリーズが唯一です。
ちなみに観客1000万人を超えた韓国映画はこれで24作目、全体では33作目です。
今作では、マ・ドンソク扮する怪物刑事マ・ソクトが、フィリピンを舞台に暗躍するオンライン賭博組織に立ち向かいます。
シリーズものはマンネリ化して敬遠されそうですが、「알고 먹는 맛(外さない味)」が逆に人気の秘けつとも言われています。
クィア・カルチャー・フェス、大田でも開催を推進
LGBTQ+の祭典、퀴어문화축제(クィア・カルチャー・フェスティバル)。
韓国では、性的マイノリティーや規範的な性のカテゴリーに当てはまらない人々を意味する「퀴어(Queer)」を用いたこのフェスティバルを、これまでソウルや仁川、大邱などで開催してきました。
今年は、初めて大田でも組織委員会が立ち上がり、14日に大田市庁前で今年第1回を開催する計画であることが表明されました。
ただ、クィア・カルチャー・フェスティバルの開催を巡っては、保守系キリスト教団体などが強く反対し、ソウル市や大邱市などの行政も非協力的です。大田市での開催も波乱がありそうです。
ソウルの2024 퀴어문화축제(2024クィア・カルチャー・フェスティバル)のパレードは、6月1日(土)、을지로입구(乙支路入口)駅から종각(鐘閣)駅一帯で開催される予定です。
韓さんのニュース+α「韓国で初めて観客数が1000万人を突破した映画は?」
2番目に取り上げた映画の観客数についてのクイズです。韓国で初めて観客数が1000万人を突破した映画は次のうちどれでしょうか?
実はこの3つとも観客数が1000万人を突破した作品ですが、『シルミド』は2003年、『ブラザーフッド』は2004年、『グエムル−漢江の怪物−』は2006年の公開なので1の『シルミド』が正解。
ちなみに映画のチケット代(2D、一般の時間帯)は値上がりが続き、現在は平日が1万4000ウォン、週末は1万5000ウォンです。
今回紹介した3つのニュース、いかがでしたでしょうか? 紹介したニュース動画はいずれも2分前後のものです。聞き取り練習にぜひ生かしてみてください。